UR-56
特殊な電解質を独自の電気分解によって精製された還元性イオン水UR-56は、その電気エネルギーにより水酸化物イオン「OH-」が増えておりアルカリ性を示すが、水酸化物イオンを放出する「対イオン」が無いため危険なアルカリではなく、水酸化ナトリウムとは異なり電子を多く持った特殊イオン水で、化学火傷や皮膚刺激性が無く安全でしかも高い剥離効果やあらゆる分野での応用に効果があることを確認しています。
UR-56は独自の製法で電気分解された還元性イオン水です。
表面張力56mN/m(25℃)を実現したUR-56は、潤い作用、皮膚保湿作用、皮膚透過作用、デリバリー作用などに優れたイオン水です。
潤い作用
表面張力が56mN/m(25℃)しかないため、肌になじみ易くお肌に潤いを与えます。
皮膚透過作用
皮膚透過作用により電解還元性イオン水は皮膚内部に浸透することが確認されています。
皮膚保湿作用
皮膚に適用し、すぐに拭取った時間を0秒として経時での皮膚電導度を推定、皮膚の吸水能及び水分保持能を評価しました。
デリバリー作用
累積演歌リドカインの皮膚透過を計測。有効成分を皮膚内部へ輸送するデリバリーシステムとしてご利用可能です。
高機能還元性イオン水
高機能還元性イオン水UR-56とは、特殊な方法で電解した還元性のアルカリ水です。UR-56は浸透性が高く、抗酸化・防腐剤不要の化粧品の原料としてご利用できます。また、乳化作用や皮脂洗浄の能力も高く、安全な工業用・家庭用洗浄剤としても高い効果を発揮いたします。
乳化作用
油分の粒径を10μm以下に小さくすることで、油分が分散します。
皮脂洗浄
イオン間相互作用の動きによる剥離効果を実現します。
防腐剤フリー
肌に触れた瞬間に弱酸性になるため、肌には刺激を与えず、敏感肌の方でも安心してご利用できる化粧品を実現可能です。
安全性
界面活性剤はその配合率によって細胞膜の膜たんぱく質を変性、溶解の原因となり皮膚から血管に入り溶血の原因となりますが、UR-56は膜たんぱく質を分解しないため皮膚へ浸透しても安全です。
チキソトロピーイオンGEL
添加物:水・ケイ酸(Na/Mg)・リン酸2Na
振動によりゲルとゾルを繰り返すイオン水
チキソトロピーイオンGELは、振動を与えると液状になり、約10秒でゲル状に戻ります。
- 水に混ざらなかった液体や粉末を均一に混ぜることが可能。
- ゲル状で容器に充填し、スプレー噴霧することも可能。
界面活性剤フリー
界面活性剤を用いずに油を混ぜることが可能となり、界面活性剤フリーが実現できます。
使用用途
難溶解材料配合、界面活性剤・防腐剤フリーの化粧品の原料としてご使用できます。
イオンウォータージェル
特殊製法でUR-56を利用して作られた、無毒性のイオンウォータージェル
UR-56 イオンウォータージェルの特性
- 防腐剤等危険な成分を含まず、安心安全です。
- 高い抗菌力、洗浄力を持っています。
- 除菌、防錆、消臭、防腐効果に優れています。
イオンウォータージェルの応用
- 乳液、保湿クリーム、クレンジング等の化粧品素材。
- 医療用潤滑基材。
- 内容及び外用薬としての医薬品等研究基材。
- 食品、健康食品の素材。
- 歯磨き用材料。
歯磨き剤に応用した場合
洗浄(剥離)作用の原理
- 分子間力に於けるイオン間相互作用の働きにより、プラスイオン化された歯垢の表面がマイナスのイオンを更に引き寄せ包み込むと同時に、エナメル質の表面もマイナスのイオンで覆われます。
- 歯垢とエナメル質の表面は同種の電荷(マイナス)の反発作用によりお互いを引き離し、剥離作用を生み出します。
歯周病菌の殺菌作用
歯周病罹患患者の顕微鏡画像
使用条件
- 歯ブラシに1g滴下し、約2分間ブラッシング
- 水道水 約20ml×2回すすぎ
Bactericidal effect of UR-56 WATER and GEL agaunst P.gingivalis
急性毒性試験
1.試験方法
本試験は魚類による急性毒性試験
- 検体:UR-56
- 試験魚:ヒメダカ(Oryzias latipes)平均体長3.0cm平均体重0.24g(n=10)
- 順化:試験魚は試験前14日間、試験条件と同じ水質(希釈水)、温度及び証明に順化させた。尚、順化期間中の試験魚の死亡率は5%以下であった。
- 試験方法:止水式
- 試験魚数:1試験水当たり10尾
- 試験水温:23±1℃
- 照明:14時間照明/日
- 試験水槽:丸型ガラス製水槽
- 希釈水:自然放置により残留塩素を除去した水道水
pH:7.9
硬度:35mg(CaCO3として)
アルカリ度:42mg(CaCO3として) - 試験水の調整:検体を希釈水に添加して各濃度の試験水を調整し、試験区とした。対照区は希釈水のみとした。
- 測定:各試験区における試験魚の挙動を観察し、24,48,72及び96時間後の死亡数を記録した。
又、試験開始時及び終了時の各試験水のpH・相対電位をガラス電極法で、溶存酸素を隔膜電極法で測定した。 - LC50値の算出方法:Van der wear den 法
2.試験結果
表1 死亡率(%)
試験濃度 (単位:mg/L) |
死亡率(%) | |||
24h | 48h | 72h | 96h | |
100,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|
50,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
25,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
10,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
5,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1,000 | 0 | 0 | 0 | 0 |
対照区 | 0 | 0 | 0 | 0 |
表2 pH・相対電位及び溶存酸素試験結果
試験濃度 (単位:mg/L) |
開始時(DO:ppm) | 終了時(DO:ppm) | ||||
pH | mV | DO | pH | mV | DO | |
100,000 | 9.77 | -2.25 | 6.35 | 7.83 | -113 | 5.70 |
---|---|---|---|---|---|---|
50,000 | 9.32 | -200 | 6.35 | 7.74 | -108 | 5.71 |
25,000 | 8.85 | -173 | 6.37 | 7.49 | -94 | 5.73 |
10,000 | 8.43 | -148 | 6.37 | 7.56 | -98 | 5.73 |
5,000 | 8.21 | -136 | 6.38 | 7.47 | -93 | 5.74 |
1,000 | 8.04 | -125 | 6.38 | 7.53 | -96 | 5.74 |
対照区 | 7.19 | -118 | 6.38 | 7.34 | -87 | 5.75 |
3.考察
全ての試験濃度域における死亡率は0%。
従って試験における0%死亡率は100,000mg/lであり、体重当り検体量は8,341㎎/g(486,681ppm/g)であった。
急性経口毒性試験
1.試験目的及び試験方法
検体UR-56(原液)について、マウスにおける急性経口毒性試験(限度試験)を行った。4週齢のICR系雄雌マウスを健康に異常のないことを確認した後、飼料及び飲料水(水道水)は自由に摂取させた。試験群及び対照群ともに雄雌それぞれ10匹を用い、投与前に約4週間、試験動物に断食させ、体重を測定した後、試験群では雄雌ともに20mL/kgの用量で検体に胃ゾンデを用いて強制単回経口投与、対照群には雄では0.6mL、雌では0.5mLの精製水を同様に投与した。観察期間は14日間とし、投与日は頻回、翌日からは1日1回の観察を行った。投与後1週毎に体重を測定して、t-検体により有意水準5%で群間の比較を行い、試験期間終了時に動物全て剖検した。
2.試験結果
- 死亡及び死亡率
雄雌ともに観察期間中、死亡例は認められなかった。 - 一般状態
雄雌ともに観察期間中、異常は認められなかった。 - 体重変化
与後1及び2週の体重測定では、雄雌ともに試験群と対照群の間で体重増加に差は見られなかった。
3.結果(合計評点の経時的推移及び眼刺激性の評価)
(括弧内=対照群)
投与群 | 投与前 | 投与後 | ||
7日 | 14日 | |||
雄 | 試験群 | 27.2±0.7(10) | 33.2±1.4(10) | 37.6±1.3(10) |
---|---|---|---|---|
対照群 | 27.0±0.7(10) | 33.6±2.1(10) | 38.4±2.6(10) | |
雌 | 試験群 | 22.1±0.8(10) | 25.2±1.8(10) | 28.1±1.9(10) |
対照群 | 22.0±0.8(10) | 24.6±1.1(10) | 27.5±1.7(10) |
※体重の平均値±標準偏差で表した(単位:g)、括弧内は動物数。
眼刺激性試験
1.試験目的及び試験方法
検体電解還元イオン水(原液)について、ウサギのおける眼刺激性試験を調べた。
ウサギは日本白色雄ウサギを1週間以上の予備飼育を行って一般状態に異常のないことを確認した後3匹を試験に使用し、各試験動物の両眼の前眼部を試験開始当日に検査して、異常のないことを確認してから試験を行った。体重測定後、各試験動物の片眼結膜嚢内に検体0.1mLを点眼して、約1秒間上下眼瞼を穏やかに合わせ保持し、他眼は無処置の対照とした。点眼後は1.24,48及び72時間にスリットランプ(×10)を用いて隔膜、虹彩、結膜などの観察を行い、眼刺激性の程度を採点した。刺激反応が点眼後72時間で認められた場合は、504時間(21日)を限度として反応が消失するまで観察を続ける。得られた採点値を用いて各試験動物の合計評点を計算して、各観察時間毎に3匹の平均合計評点を求め観察期間中の平均合計評点の最高値から基準に基づき検体の眼刺激性について評価を行った。
2.眼刺激性の評価区分
平均合計評点 | 区分 | 平均合計評点 | 区分 |
---|---|---|---|
0~5.0 | 無刺激物 | 30.1~60.0 | 中等度刺激物 |
5.1~15.0 | 軽度刺激物 | 60.1~80.0 | 中~強度刺激物 |
15.1~30.0 | 刺激物 | 80.1~110.0 | 強度刺激物 |
3.結果(合計評点の経時的推移及び眼刺激性の評価)
(括弧内=対照眼)
試験動物 | 各観察時間における合計評価(h=hour) | |||
1h | 24h | 48h | 72h | |
① | 2(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) |
---|---|---|---|---|
② | 2(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) |
③ | 2(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) |
平均合計評点 | 2(0)(0.7) | 0(0) | 0(0) | 0(0) |
眼刺激性の評価 | 無刺激物 | 無刺激物 | 無刺激物 | 無刺激物 |
以上の結果から、検体はウサギにおいて「無刺激物」の範疇にあると評価された。
殺菌効果試験1
1.試験方法
液体UR-56を試験液として、試験液及び対照(滅菌精製水)49.5mLに各種菌液0.5mLを加えて混合し、これらを25℃で保存しながら3,6及び24時間後に、その1mLを直ちにSCDLP培地で10倍に希釈した。この希釈液についてSCDLP培地を用いた混釈平板培養法(35℃、48時間培養)により生菌数を測定し、試験液1mL当たりの生菌数に換算した。枯草菌においては、NA培地で35℃、14日間培養した試験菌の菌体を減菌精製水に懸濁させ、65℃、20分間加熱し、栄養細胞を死滅させた。この懸濁液を遠心分離して上澄み液を除き、得られた菌体を滅菌精製水に再度懸濁させ、菌数(芽胞数)が約108/mLとなるように調整し、芽胞液とした。また、枯草菌以外の試験菌においては、NA培地で35℃、16~20日間培養した試験菌の培養液を菌体とした。
2.試験液に添加した試験菌の生菌数測定結果
試験菌 | 試料 | 生菌数(/mL) | |||
開始時 | 3時間後 | 6時間後 | 24時間後 | ||
大腸菌 | 試験液 | 3.3✕10⁶ | <10 | <10 | <10 |
---|---|---|---|---|---|
対照 | 3.3✕10⁶ | 4.8✕10⁷ | 1.8✕10⁷ | 3.3✕10⁷ | |
緑膿菌 | 試験液 | 5.2✕10⁶ | <10 | <10 | <10 |
対照 | 5.2✕10⁶ | 3.4✕10⁶ | 2.1✕10⁷ | 6.5✕10⁷ | |
サルモネラ | 試験液 | 4.5✕10⁶ | <10 | <10 | <10 |
対照 | 4.5✕10⁶ | 2.4✕10⁶ | 7.2✕10⁶ | 1.5✕10⁷ | |
黄色ブドウ球菌 | 試験液 | 4.9✕10⁶ | 1.1✕10⁴ | 10 | 60 |
対照 | 4.9✕10⁶ | 5.3✕10⁶ | 8.8✕10⁶ | 1.0✕10⁷ | |
MRSA | 試験液 | 2.5✕10⁶ | 6.5✕10² | 10 | 10 |
対照 | 2.5✕10⁶ | 2.8✕10⁶ | 4.8✕10⁶ | 9.8✕10⁶ | |
腸炎ビブリオ | 試験液 | 4.4✕10⁶ | <10 | <10 | <10 |
対照 | 4.4✕10⁶ | 5.5✕10⁶ | 1.1✕10⁷ | 3.1✕10⁷ | |
枯草(芽胞)菌 | 試験液 | 5.7✕10⁶ | 2.8✕10⁶ | 2.9✕10⁶ | 1.9✕10⁶ |
対照 | 5.7✕10⁶ | 2.9✕10⁶ | 3.5✕10⁶ | 4.9✕10⁶ |
※食塩を3%添加した。 <10:検出せず
殺菌効果試験②
1.試験方法
検体UR-56における抗菌力試験(プラスチック製皿及び陶器製皿に付着した菌に対する抗菌効果)を供試菌株である大腸菌O-157(公衆衛生研究分離株)を用いて行った。
(1)試験菌液の調整
共試菌の普通ブイヨン継代培養液を適宜希釈し、最終希釈段階で普通ブイヨン培地を用いて希釈したものを試験菌液とした。
(2)試験用試料の調整
平面部の径が14cmの皿に(1)で調整した試験菌液1ml塗抹し、30分間乾燥させたものを測定用の試料皿とした。
(3)測定方法
(2)で調整した試料皿に検体液を100ml静かに注ぎ10分間静置処理後、検体液及び検体液を除去した試料皿表面の拭き取り液について、供試菌の残存菌数を測定した。尚、対照液として滅菌リン酸暖衝液を用いて同様に測定した。
2.試験結果
供試菌 | 飼料 | 処理前(※1) (供試菌数) |
区分(処理液) | 10分処理後(※2) (残存菌数) |
|
---|---|---|---|---|---|
大腸菌O-157 | プラスチック皿 | 1,100,000(1枚当たり) | 検体 | 液 | <100/ml |
皿表面 | <100/ml | ||||
対照 | 液 | <22,000/ml | |||
皿表面 | <170,000/ml | ||||
陶器皿 | 1,000,000(1枚当たり) | 検体 | 液 | <100/ml | |
皿表面 | <100/ml | ||||
対照 | 液 | <10,000/ml | |||
皿表面 | <460,000/ml |
※1:供試験数は試験方法(2)で示した測定用試料を調整直後に拭き取り法によって測定した。
※2:残存菌数は処理液(検体液・対照液)で試料皿を10分間処理した後、処理液そのもの及び試料皿表面を拭き取ったものを測定した。
3.考察
10分処理後の残存菌数は、処理前の供試菌数と比べて試料皿及び処理液において99.99%の除去率であった。
殺菌効果試験③
試験:UR-56による抗菌力試験
検体:UR-56原液
対照:滅菌精製水
温度:保存温度 26.5℃
開始:検体及び対照に菌液添加直後の生菌数を測定し開始とした。
時間:開始時、60秒、2時間後、4時間後、6時間後の測定とした。
菌数:/ml
試験菌:単純ヘルペスウィルス2型、トラコーマ・クラミジア、りん菌(CTA培地)、アクネス菌(にきび桿菌)
試験菌 | 試料液 | 生菌数(/mL) | ||||
開始時 | 60秒後 | 2時間後 | 4時間後 | 6時間後 | ||
ヘルペス | 検体 | 1.5✕10⁵ | <100 | <10 | <10 | <10 |
---|---|---|---|---|---|---|
対照 | 1.5✕10⁵ | 1.5✕10⁵ | 1.5✕10⁵ | 1.5✕10⁵ | 1.4✕10⁵ | |
クラミジア | 検体 | 1.5✕10⁵ | <10 | <10 | <10 | <10 |
対照 | 7.7✕10⁵ | 7.5✕10⁵ | 7.5✕10⁵ | 7.6✕10⁵ | 7.4✕10⁵ | |
りん菌 | 検体 | 1.5✕10⁵ | <10 | <10 | <10 | <10 |
対照 | 5.5✕10⁵ | 5.2✕10⁵ | 5.1✕10⁵ | 3.6✕10⁵ | 2.4✕10⁵ | |
アクネス | 検体 | 3.8✕10⁵ | <10 | <10 | <10 | <10 |
対照 | 3.8✕10⁵ | 3.5✕10⁵ | 3.5✕10⁵ | 3.0✕10⁵ | 2.8✕10⁵ |
<100、<10:検出せず
ESR測定について
1.目的:
電子スピン共鳴(ERS:Electron Spin Resonance)は、外部からの様々な角度で勾配磁場を加えながらERSスペクトルの測定を行い、得られたスペクトルを処理することによってフリーラジカルの濃度分布を調べることができる為、UR-56のもつ除菌メカニズムをERS測定のよってこの発生状態を調査した。
2.方法:
蒸留水とUR-56のラジカル発生状況を時間をおいてERSで比較する。またOHラジカル発生を促すFe2を両方に混合し1分後のラジカル発生状況を測定した。
3.結果:
1分後 | 5分後 | Fe混合1分後 | |
Control | #1 | #2 | #3 |
---|---|---|---|
Now;UR-56 | #4 | #5 | #6(感度1/5) |
4.考察:
UR-56は蒸留水と同じ条件下にあっても有機物等に作用し多量のOHラジカルを放出している可能性が高いと推測される。
消臭試験
(1)トリメチルアミン
測定方法:50mlの三角フラスコに各試料0.5gを取りトリメチルアミン30%水溶液30μlを加え密閉状態混合後、容器のヘッドスペースガスをガスクロマトグラフィーによって測定した。
測定条件:カラムDiglycerol(15%)+TEP(5%)+KOH(2%)
3mm×3m,カラム温度70℃
測定結果:除去率・・・・81.3%
(2)メチルメルカプタン
測定方法:
1)試料1gを容器に計り取り、密栓してメチルメルカプタン50μlをガスタイトシリンジを用いて密閉して容器に注し振ろうとしながら室温放置する。
2)経過時間に応じて容器内のガスクロマトグラムへ注入した。
3)同様にブランクテストを行い、得られたガスクロマトグラム上のピークの高さを測定しブランクを100として試料の各測定時刻のおける残有率を求めた。
測定結果:悪臭物質残存率
1分 | 3分 | 5分 | 10分 | 20分 |
---|---|---|---|---|
30% | 10% | 8% | 5% | 3% |
(3)硫化水素
測定方法:検体の超電解還元イオン水をデジケーターに入れ、硫化水素を約100ppmとなるように封入し、経時的にデシケーター内のガス濃度を測定した。
試料 | 経過時間(分) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
2分 | 10分 | 20分 | 30分 | 40分 | 60分 | |
検体 | 30 | 17 | 5 | 2 | <1 | <1 |
対照 | 102 | 102 | 102 | 100 | 98 | 95 |
空試験 | 102 | 102 | 102 | 100 | 98 | 95 |
※対照は常水、(単位ppm)、初期ガス濃度は約100ppm、<1=検出
(4)所見
付加・重合反応と中和反応と思われる大変高い悪臭除去が認められた。